ホームページ制作は文字が命!読みやすさを重視したWebサイトの作り方

大銅保幸

ホームページ制作において、デザインや機能は確かに目を引きます。

しかし、ユーザーが主に情報を受け取るのは「文字」です。

東京を拠点としたホームページ制作をしていますが、文字の扱いにまで気が向かない方も少なくありません。

テンプレートを使えば、それっぽいホームページは作れます。しかし、それはあくまで「それっぽいもの」に過ぎません。

本当にユーザーにやさしく、問い合わせにつながるホームページを作る。

そのためには、文字の持つ力を最大限に引き出す工夫が必要です。

今回は、ホームページ制作における、文字の扱いについて、文字の大きさ書体、そしてデバイスによる見え方の違いなど。

これらを理解し、適度に調節するコツをお伝えしますね。

文字の大きさで変わる読みやすさ

ホームページの読みやすさを大きく左右するのが、文字の大きさです。

これは、ホームページ制作を行う上で、特に意識すべき点の一つです。

文字が小さすぎると、ユーザーは内容を読み進めるのが面倒になります。

逆に大きすぎると、情報が少なく見えたり、逆に読みにくく感じる可能性があります。

適切な文字の大きさを設定するには、あなたのお客様はどんな人なのか。

ここを意識することが不可欠です。

例えば、もしあなたのビジネスのターゲットが、中高年層や高齢者である場合。

老眼を想定し、通常よりも文字を大きく設定することが必要かもしれません。

ユーザーにストレスなく情報を届け、ビジネスチャンスを広げるためには、文字の大きさをユーザー目線で決定することが求められます。

具体的な文字サイズの目安としては、16px〜18px程度が一般的に読みやすいとされています。ただし、これはあくまで一般的な目安です。

フォントの種類や行間、文字色など、他の要素との組み合わせによって最適なサイズは変わります。

実際に、相手に聞いてみたり、ホームページの反応をテストしながら確かめられるといいですね。


書体の選択がもたらす印象

書体(フォント)は、ホームページの印象を大きく左右する要素です。

書体の選び方一つで、ユーザーに与える印象はガラリと変わります。

日本でビジネスを展開する際、ブランドイメージを適切に伝えるためにも、書体選びは慎重に行う必要があります。

和文フォントと欧文フォントの組み合わせ

日本語のホームページでは、和文フォントと欧文フォントの両方を考慮する必要があります。

  • 和文フォント: 明朝体やゴシック体が一般的です。

    明朝体は、伝統的で上品な印象を与え、読みやすく、情報量の多いサイトや品格を重視するサイトに適しています。

    ゴシック体は、現代的で力強い印象を与え、視認性が高く、短い文章やタイトル、強調したい部分に適しています。

    顧客に響く書体はどちらかを熟考することが重要です。

  • 欧文フォント: Serif(セリフ)とSans-serif(サンセリフ)が主流です。

    Serifは、文字の端に「ひげ」のような飾りがついている書体で、クラシックで信頼感のある印象を与えます。

    Sans-serifは飾りがなく、モダンでクリーンな印象を与えます。

    オンラインでの表示では、Sans-serifの方が見やすいとされています。

書体が与える心理的効果

書体には、それぞれ異なる心理的効果があります。

  • 明朝体: 信頼性、上品さ、伝統、繊細さ
  • ゴシック体: 安定感、力強さ、親しみやすさ、視認性
  • 丸ゴシック体: 親しみやすさ、柔らかさ、優しさ
  • 手書き風フォント: 個性、温かみ、カジュアルさ

どのような顧客にアピールしたいかによって、これらの心理的効果を考慮して書体を選ぶことが、メッセージを効果的に伝える上で不可欠です。

可読性と視認性

書体を選ぶ際には、可読性(読みやすさ)と視認性(見つけやすさ)を考慮することが重要です。

特に、本文のフォントは可読性を最優先すべきです。

デザイン性を重視するあまり、癖の強いフォントを選んでしまうと、読み手にとって大きな負担となります。

ターゲットを絞ったホームページ制作を行う際、読者がストレスなく情報を得られるよう、読みやすいフォントを選ぶことが、顧客満足度向上に繋がります。

フォントの種類を絞る

多くの種類のフォントを使用すると、デザインが統一感を失い、かえって読みにくくなることがあります。

通常、ホームページ全体で使用するフォントの種類は、2〜3種類に絞るのが一般的です。

見出しと本文で異なるフォントを使用するなど、メリハリをつけることで、情報を効果的に伝えることができます。

ホームページ制作において、書体選びは単なるデザイン要素ではありません。

それは、企業の個性やメッセージをユーザーに伝えるための重要なツールです。

ターゲット層の好みやビジネスの特性を考慮し、最適な書体を選ぶことで、より効果的なコミュニケーションを実現できます。


デバイスによる見え方の違い

現代のホームページ制作において、デバイスによる見え方の違いを考慮することは、もはや常識です。

日本全国、様々な場所でスマートフォンやタブレットからホームページを閲覧する人が非常に多いため、マルチデバイス対応は必須と言えるでしょう。

機種による見え方の違い

スマートフォン同士であっても、機種によって、微妙に文字の見え方が変わることがあります。

例えば、iPhoneとAndroid端末では、まったく同じ設定でも、見え方に差が生じることがあります。

例:iPhone12 miniの画面

Pixel9 Proの画面

同じページでも、見え方が違うのが分かるでしょうか。

日本全国の多くのユーザーを抱えるホームページを制作する場合、こうした機種による微妙な違いまで完全に網羅することは難しいです。

しかし、主要なデバイスでの表示確認は必ず行うべきです。

可能であれば、実際の端末で確認することが最も確実です。

ホームページ制作における文字調整の具体的なポイント

実際にホームページ制作を進める際、具体的にどのような点に注意して文字を調整していけば良いのでしょうか。

  • 一般的なフォントの使用:ユーザーの環境に左右されず、安定して表示されるフォントを使用することが基本です。

    特に、本文など重要な箇所では、多くの環境で問題なく表示されるフォント(例:游ゴシック、メイリオ、ヒラギノ角ゴ、WindowsのMeiryo UI、MacのHiragino Sansなど)を選ぶことが、日本の多様なユーザー環境に対応する上で重要です。

  • コントラストの確保: 文字色と背景色のコントラストが低いと、非常に読みにくくなります。

    特に視力の弱い方にとっては深刻な問題です。

  • 行間と字間の調整: 文字が密集していると、読みにくく、圧迫感を与えます。

    適切な行間を設定することで、読みやすさが格段に向上します。

  • テキストの詰め込みすぎに注意: 情報をたくさん伝えたい気持ちは理解できますが、テキストを詰め込みすぎると、ユーザーは情報過多で疲れてしまいます。

    適度な改行や段落分けを行い、読みやすいブロックに分けることで、ユーザーの理解を助けます。

  • 見出しと本文のメリハリ: 見出しは、本文の内容を端的に示し、ユーザーが読み進めるかどうかの判断材料となります。

    見出しと本文で文字の大きさや太さを変え、視覚的なメリハリをつけることで、情報の階層が明確になり、ユーザーは効率的に情報を読み取ることができます。

    SEOの観点からも、適切な見出しタグ(`h1`, `h2`, `h3`など)の使用は重要です。

  • モバイルファーストの視点: 現在、多くのユーザーがスマートフォンからホームページにアクセスしています。

    ホームページ制作では、モバイルファーストの視点でデザインや文字設定を行うことが不可欠です。

    まずはスマートフォンでの見え方を最適化し、その後、タブレット、パソコンと順に調整していくことで、あらゆるデバイスで快適なユーザー体験を提供できます。

  • 多言語対応時のフォント: もし日本で外国人観光客や在住外国人をターゲットにする場合、多言語対応が必要となります。

    日本語フォントと異なる書体を使用する際には、各言語のフォントが持つ特性や可読性を考慮し、適切に選定することが重要です。

ホームページ制作は、単に美しいデザインを作るだけではありません。

ユーザーがストレスなく情報を得られ、行動に繋がるような「使いやすい」ホームページを目指すことが大切ですよね。

そのために、文字の持つ力を引き出すための調整は欠かせません。

具体的に意識することで、より効果的なホームページ制作が可能となるでしょう。

私は、東京でホームページ制作をしています。

文字も含めた効果的なホームページ制作を検討の際は、ぜひご連絡ください。

ホームページ制作代行メニュー

ABOUT ME
記事URLをコピーしました