インターネットの普及に伴い、メールマガジン(メルマガ)は重要な役割を担っています。
特に、通販では、顧客との関係構築、商品の提供、販売促進など、様々な目的でメルマガが使われています。
実は、ガイドラインがあるのはご存知でしたか?
今回は、主に2つのガイドライン。
- 一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の「メール広告ガイドライン」
- 公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)の「通信販売における表示に関するガイドライン」
に焦点を当て、解説していきます。
JIAA「メール広告ガイドライン」とは
JIAAは、インターネット広告の健全な発展を目的とした団体です。
「メール広告ガイドライン」は、消費者と広告主の双方がより良いメール広告の在り方を示すために作られました。
このガイドラインは、メルマガ配信において、以下の3点を柱としています。
- ユーザーの利便性向上
- 信頼性の確保
- 透明性の確保
具体的には次のようなことが推奨されています。
送信者情報の明確化
メルマガの送信者情報は、ユーザーがメールの信頼性を判断する上で重要な要素です。
ガイドラインでは、送信者名、送信者アドレスを明確に表示することを求めています。
件名による内容の明示
件名は、ユーザーがメールを開封するかどうかを判断する、重要な要素です。
ガイドラインでは、件名でメールの内容を具体的に示すことを推奨しています。
オプトインの取得
オプトインとは、ユーザーからメルマガ配信の同意を得ることです。
ガイドラインでは、ユーザーが自分の意思でメルマガを受信するために、オプトインを取得することを義務付けています。
配信停止の容易化
ユーザーがメルマガ配信を停止したいと思った際に、スムーズに手続きできるようにする必要があります。
ガイドラインでは、配信停止用のURLをメールに書くことを義務付けています。
その他、HTMLメールだけでなく、テキスト形式でも、メールを見れるようにすることが推奨されています。
JADMA「通信販売における表示に関するガイドライン」とは
JADMAは、通信販売の健全な発展を目的とした団体です。
「通信販売における表示に関するガイドライン」は、消費者が安心して通信販売を利用できるよう、事業者が守るべきルールを定めています。
このガイドラインは、商品情報、価格、送料、支払い方法、返品・交換など。
通信販売における様々な表示について、細かな規定を設けています。
具体的には、次のようなものになります。
商品情報の正確な表示
メルマガで商品を販売する際には、商品情報について正確な表示が求められます。
具体的には、商品の名称、価格、内容量、原材料、原産地、使用上の注意など、表示する必要があります。
価格表示
価格については、詳しい表示が求められます。
具体的には、税込価格を表示すること。
送料や手数料などの追加費用がある場合は、その旨を明確に表示することがより親切になります。
返品・交換に関する表示
返品・交換に関する条件は、消費者の購入の判断に大きく影響します。
そのため、どういう内容かはハッキリ書く方が良いです。
返品・交換の可否、返品・交換の条件、返品・交換にかかる費用など、明確に表示する必要があります。
メルマガ配信における、ガイドラインを守る重要性
メルマガ配信する場合、これらのガイドラインを守るすることはとても大切です。
これはご自身で配信する場合でも、代行を頼む場合でも同じです。
なぜなら、ガイドラインに違反した場合、以下のようなリスクが生じる可能性があるからです。
- 消費者からの信頼を失う
- ブランドイメージの低下
- 法的責任を問われる
これらのリスクを回避し、メルマガ配信を続ける。
そのためには、法律はもちろん、ガイドラインも守ることでより実現しますよ。
まとめ
メルマガ配信は、顧客との良好な関係を構築し、ビジネスを成長させるための有効な手段です。
しかし、ガイドラインを守らずメルマガ配信を行うと、消費者からの信頼を失い、法的責任を問われる可能性もあります。
なお、ガイドラインよりも強く守らないといけないのは法律です。
メルマガ配信に関係する法律については、こちらをご覧ください。
法律やガイドラインとか、むずかしい事は分からない。けど、メルマガ配信はしたい!
そういう時は、こちらに相談できますよ。